ICTを活用した新たな英語教育を実践
事例紹介
長門市教育委員会
子育て世代に選ばれるまちに。
長門市内全小学校でICT技術を
活用した英語学習がスタート
2020年4月から、小学校3・4年生で外国語活動、5・6年生で教科として外国語が必修化され、これまで以上に英語力が求められる時代に。また、「GIGA スクール構想」に伴い、教育現場での児童生徒各自によるパソコンやタブレットといったICT端末の活用は、もはや令和の時代における学校のスタンダードとなりつつあります。
そのなかで長門市では、市内に通う児童生徒に1人1台端末が配備され、2021年度から一気に端末の利活用が進みました。そして、英語学習にスムーズに取り組めるよう、児童参加型の授業を展開できるデジタル教材と、ゲーム要素を盛り込み、モチベーションを維持した英語学習が可能なアプリ「おもてなCity®へようこそ!」を導入。長門市らしさを活かした教育の推進を図りながら、先進的な人材育成に積極的に取り組み、「子育て世代から選ばれるまち」の実現を目指しています。
楽しく学んで英語力を育む
2021年10月から小学校1・2年生の余剰時間を活用して楽しく英語に触れる英語学習を独自にスタート。AI音声認識対話技術による実践的な英会話や発話練習が何度もできる「おもてなCity®へようこそ!」を使い、不足しがちな一人ひとりの発話時間を十分に確保。また「会話」だけではなく、「単語」、「文法」も習得できることから、「語彙力」や「リスニング力」、「思考力」、「プレゼンテーション力」の向上も見据えてアプリを導入しました。ICT技術を取り入れながら、これまでの教育実践の蓄積とのベストミックスを図った授業改善に取り組んでいます。
課題
- ICT利活用の平準化に向けた取り組みを進め、学校間・学級間格差をなくしたい
- 教科の学びを深めたり、教科の本質に迫ったりすることを目指して、端末の活用を進めたい
- 児童生徒の実態に応じて、情報社会に参画する態度や安全に情報を活用するための知識・技能などを適切に育成する「情報モラル教育」を行いたい
取り組み
- 余剰時間を使った全10時間の計画。(児童の実態に応じて、予定以上の時間も実施することも想定)
- 1・2年生が英語に慣れ親しみ、英語を好きになれたか、3年生の外国語活動の学習にスムーズにつなぐことができたかの検証を実施する予定
- 切れ目ない英語教育の接続を図り、2022年度も1・2年生の利用を考えている。(2021年11月現在)
長門市教育委員会の活用例
英語で長門市を紹介する
コンテンツを作成
- AIキャラクターに自己紹介や、長門市の魅力、観光地の紹介などを英語で伝える練習ができるコンテンツを作成。
- 授業で使用するコンテンツ以外にも、長門市の観光名所、特産品、長門出身の著名人などを英語で紹介する観光コンテンツを一般ユーザーにも無料公開。
おもてなCity®へようこそ!▷STUDY▷SPECIAL▷
TOURIST INFORMATION CENTER-観光案内所-
生徒の学習状況がひと目で分かる
教員用管理画面
- 「成績一覧」で生徒のアプリ利用状況、成績や発話を確認することができるので、今まで生徒任せだった学習アプリの進捗状況や成果が一目でわかり、成績管理も簡単に。
- 各生徒の回答、正解率を確認することができ、クラス平均との比較も可能。
※画面は開発中のものです。実際の仕様とは異なる場合があります。
長門市教育委員会導入内容
- 導入校:市内小学校 11校
- 対象学年:1・2年生
- 導入時期:2021年10月
- ︎内容:楽しく英語に触れる
長門市は、本州の最西端・山口県の西北部に位置する、豊かな自然に恵まれた観光と農業・水産のまちです。また、市で取り組む教育施策として、山口県内でも早くから全小中学校を「コミュニティ・スクール」に指定し、学校運営協議会との協働により、家庭や地域が学校の目標を共有しながら、三者が一体となって子どもたちの成長を支えています。
代理店の募集もしています。くわしくはご相談ください。