目を配ることが可能に。
事例紹介
近畿大学附属小学校
※本事例は試験導入中のものです
全国に先駆けて小学校での
英語教育に
AI(人工知能)搭載の
英会話アプリを導入
近畿大学附属小学校では、問題解決型学習の発展と、児童の考える力の伸長を目的として、2016年から授業でのiPad®導入をはじめ、先進的にICT教育を進めてきました。また、文部科学省の「GIGAスクール構想」に伴い、4~6年生は1人1台のiPad®を所有し、オンライン授業にも対応した自宅学習に活用。さらに電子黒板機能付きプロジェクターの設置、無線LANの増強などICT環境の充実を図っています。
児童一人ひとりに
十分な発話の時間を
英語教育では「国際社会で活躍するために必要な英語力・コミュニケーション力の土台を育成」を目指し、低学年、中学年、高学年ごとに設定した3つの指導目標のもと、グローバル社会で活躍する子どもの育成に力を入れて取り組んでいます。
ところが、実際には児童一人ひとりに十分な発話の機会を与えることがむずかしく、アウトプット不足が明らかという悩みを抱えていました。授業では全体のリピート練習しかできず、教師と児童と1対1の対話になりがちに。そのため児童が「発話せず・聞くだけ」の授業を改善し、学年単位の「学習の質」を一定に保つための工夫が必要だと考え、馴染みのあるECCが開発したAI搭載の英会話アプリ「おもてなcity®へようこそ!」を導入しました。
目標・課題
- 児童全員に十分な発話の機会を与えたい。
- 個々の児童に手厚く指導を行いたい。
- レベルの高い児童のさらなるスキル向上、つまずいている児童の苦手を克服など、
ICTの活用で個人の理解度や、能力・適正に合わせた個別最適化された学びを実現。
解決策
- 4~6年生を対象に英会話アプリ「おもてなcity®へようこそ!」を児童に導入
- 「おもてなcity®へようこそ!」を学校でする時間を設定。5・6年生では、担任が指導する午後からの15分のモジュールタイムで週3回、自宅学習で15分~20分と、毎日少なくとも15分程はアプリをプレイするようにした。(2021年5月現在)
- 各児童が取り組んだ学習のクリア数や各項目のレベル、学習時間を把握するために教員用の管理画面を採用。(詳しくはこちら)
VOICE
本校の教育プログラムに合わせてカスタマイズした「おもてなcity®へようこそ!」は、英語学習において児童や教職員をさまざまな形で「支援」するツールとなりました。学びを活性化したり、個別最適化したりなど、授業や学習にも大きな変化と効果をもたらしてくれます。コロナ禍であっても、場所を問わずAIキャラクターと会話練習ができるので、休校中にも活用することができました。また、急な休校措置が必要な場合においても、教師が自宅から課題を出し、児童は指定されたチャプターを学習するといった学習方法をとることができます。今はiPad®を個人持ちしている4~6年生を対象に利用していますが、順次1~3年生も利用をスタートさせるので、今後も活用方法を工夫して、児童をサポートしていきたいと考えています。導入後のサポートもあり、都度ご対応いただけるので安心です。(2021年5月現在)
導入による成果
- 児童がゲーム感覚で楽しみながら学習に取り組めるようになった。
- AIが児童の発音チェックと会話練習の相手になってくれるので、授業内に全員が発話できるようになった。
- 積極的ではなかった児童が、恥ずかしさにとらわれず意欲的に発話練習できるようになった。
- 「決まった応答」ではなく、実践的な「ランダムな返答」を期待できるようになった。
- 「1人対30人」から「30人対30人」の授業に。教員が今まで以上に一人ひとりに目を配れるようになった。
近畿大学附属小学校の活用例
- 先生がCDを作成し、児童に持ち帰らせていた練習方法をアプリに切り替えた。
- 外国人講師との個別インタビューテストの待ち時間をアプリ学習に充てて有効活用している。
- 6年生の郊外学習では、外国人観光客に質問をして回答を得てくるインタビューを行うため、アプリを使ったシミュレーションを実施。AIとリアルなシミュレーションを繰り返したことにより経験値が上がり、毎年、多くの児童がインタビューに成功している。(2020年は不実施のため除く)
実際の場面を想定し、
リアルにシミュレーション
- 「どちらの出身ですか?」「何か知っている日本語はありますか?」「どのくらい日本に滞在する予定ですか?」など、実際の質問を事前にアプリで練習。
- AIキャラは児童の質問に対して、毎回違う返答をするので、色んな返答を楽しむことができた。
※画面は試験導入中のものです。現在の仕様とは異なります。
生徒の学習状況がひと目で分かる
教員用管理画面
- 「成績一覧」で生徒のアプリ利用状況、成績や発話を確認することができるので、今まで生徒任せだった学習アプリの進捗状況や成果が一目でわかり、成績管理も簡単に。
- 各生徒の回答、正解率を確認することができ、クラス平均との比較も可能。
※画面は開発中のものです。実際の仕様とは異なる場合があります。
近畿大学附属小学校試験導入内容
- 対象学年:6年生
- 試験導入時期:2018年10月~11月
- 内容:校外学習に向けたシミュレーション
奈良市北部あやめ池の自然豊かな環境の中、教育目標「人に愛される人、信頼される人、尊敬される人になろう」の実現を目指す学校です。「iPad®」を利用したICT教育や、オックスフォードドラゴンスクール短期留学といった学習やグローバル教育など、先進的な教育を行っています。
代理店の募集もしています。くわしくはご相談ください。
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